モータ制御の仕事は難しい。

モータに対する位置指令、速度指令を出す仕事も難しいし、受けた位置指令、速度指令に追随してモータを制御するサーボアンプ開発も難しい。

サーボアンプ開発では、

・ネガティブフィードバック制御となり、物理現象が閉ループの結果として現れる。バグ、不具合現象が発生した場合の高い解析技術が必要である。

・ロータリエンコーダ、電流検出器、ADコンバータの分解能および応答性、CPU演算能力、パワーデバイス最大電流容量、モータ定数がコスト面、形状面から制限を受けている。それを制御(知恵)で最大限の性能を引き出してほしいと目標がはっきりしない仕事になる。社内の制限による「限界を探る仕事」だ。

・モータシャフトに接続される負荷が顧客により変わる。しかも、負荷が動作により刻々と変わる場合がある。それでも最高の性能を出してほしいという仕事になる。お客の要因による「限界を探る仕事」だ。

・もうひとつ。フィードバックの分解能が低いと、音がうるさい。モータはスピーカの仲間だ。応答性が良く、かつ、音を静かにしてほしいと相反した要求に対応しなければならない。

これは、粘り強くて、改善アイディアを出し続けて、かなりの技術蓄積があるエンジニアでないとできない仕事だ。そういう人は人件費が高い。しかも開発期間が長い。しっかりと開発費がかかる。

初心者は、少しずつ部分を任せてもらって全体を覚えていく。自分もそうだった。