「Windowsで高速機械制御」導入インタビュー

今回は、宣伝100%。
9日、「モーションおやじ」の製品ユーザーにヒヤリングしました。Ardence社RTXランタイムライセンスを使った「MOS Bench」 (Windows環境で簡単にリアルタイムIO制御ができる製品)の導入インタビュー

中堅半導体装置メーカA社 導入担当N氏インタビュー

モーションおやじ: すでに何台かの装置をMOS Benchで制御プログラム開発されておられますが、MOS Benchを導入した感想は、いかがでしょうか?

N氏: 無事に装置に組み込むことができてほっとしています。ほぼ満足の行く結果がえられました。

モーションおやじ: 突っ込んでしまいますが、「とても満足」ということはありませんか?

N氏: ある装置では、タクトが目論見に対して30%アップしたことについては、とても満足しています。

モーションおやじ: 30%アップというのは、コントローラを変えたことによって、アップできたのですか?

N氏: そうです。従来のコントローラベースでは、このくらいの能力と見込んでいたのですが、御社のコントローラでは、大幅に処理能力が上がったということです。

モーションおやじ: ありがとうございます。コントローラというと装置の心臓部だと思います。その心臓部にMOS BenchとRT8モーションカードの組み合わせを最初に導入した強い理由、動機は何だったのでしょうか?

N氏: Windowsで簡単にリアルタイム制御できることです。

モーションおやじ: つまり、慣れているWindows環境で高速機械制御ができるということですか?

N氏: そうです。

モーションおやじ: 正直なところ、導入する前に、不安はありませんでしたか?

N氏: パソコンベースということで、PCのライフ、相性は心配でした。製品ソフトについては、バグがあるだろうが、時間がたてば良くなると考えていました。

モーションおやじ: 今までのお使いのコントローラに対して、導入してみて大きなメリットは、実際どんなことでしたか?

N氏: 処理能力の高さ、リアルタイム制御によるタクトタイムの向上、ツーリング時間の短縮というところです。

モーションおやじ: 「ツーリング時間の短縮」というと、具体的には、どのようなことですか?

N氏: 事前にノートPCでシミュレータを使ってコーディングやデバッグができるとか、実機用のデバッグツールが揃っていてデバッグがとても楽とか、ですね。それから、営業も含めて社内で好評だったのは、メカができる前に、パソコン1台でタクトデモというか、タクト性能お披露目会ができたことです。

モーションおやじ: どういうことですか?

N氏: 御社のコントローラにすると、マシン制御用のコントローラとGUIのPCと画像処理が一つのPCに入っているので、RTXとRT8カードの入ったパソコン1台で、タクトに関わる主要な部分の時間がわかるのです。

モーションおやじ: 他の会社のコントローラでも、そのようなことは、できるのではないでしょうか?

N氏: それは、そうなんですが、マシン制御用のコントローラとGUIのPCとか、集めてきて、配線して、手間がかかるし、シミュレータが無いので制御プログラムのデバッグがまともにできていないし、まあ、「メカができたところで、実機でやろうか」、ってなっちゃうんですよ。結局、実機が来るまで、タクトの実測ができないということなんです。

モーションおやじ: そうですか。導入してみて、社内に何か変化がおこりましたか?

N氏: 短納期で仕事ができるということが実感できて、期待度が高まっています。

モーションおやじ: いやぁ、うれしいですね。導入したことによって、今後、仕事はどのように変わっていくと予測されていますか?

N氏: 先ほども言いましたが、机上でのデバッグ作業ができること、デバッグ環境、デバッグツールが充実しているので、製造での作業時間が短縮されると思いますというか、実際にそうなっています。

モーションおやじ: これからの目標、課題は何でしょうか?

N氏: コントローラ同士のネットワーク化、それから、サーボやIOの省配線化ですね。

モーションおやじ: なるほど。最後に、MOS BenchとRT8カードの組み合わせのデメリット、改善してほしいところをお教えください。

N氏: リアルタイム性を確保するためにPCを選ぶということです。

モーションおやじ: そうですね。耳の痛いところです。世の中にある最高技術を使おうというオープンシステムの宿命なんですよ。今日は、貴重なご意見をいただいて、たいへんありがとうございました。