インターフェイス社PCI-C13PR18(W)パソコンのリアルタイム性能の続き。
仕様: Pentium M 1.8MHz, Intel82855GME, 512MBメモリ, HDD40GB, XP-Pro.SP2, PCI-13スロット, デジタルビデオ出力
先の記事で、デバイスマネージャでディスプレイアダプタの「Interface Corporation CTP/CPZ/PCI- PM11/PM14・・・Graphics Controller」を「無効」にすれば、リアルタイム性を確保できます、と書きました。
今回は、そのGraphics Controller「有効」、「無効」でどのような差があるのか、説明します。
■1ms割込み応答の差
1ms割込み応答の差を波形で示します。立下りはハードウェア制御、立ち上がりは、ソフトウェア制御です。割込み処理の先頭で、Highにしています。
(1)正常時波形(約10分間の重ね書き)
10μs以内に割込み応答しています。平均は、6μsです。
なお、この波形は、以下の記事で説明したINTA#信号そのものです。
http://robotcontroller.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/pci-1fd8.html
http://robotcontroller.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/irqint-8c90.html
(2)異常時波形
この波形では、真ん中に600μsのローパルスがあります。これは、割込み応答に約600μsかかっていることを示します。(時間軸が大幅に変わっているので、注意してください)。他の細いローパルスが、正常な応答です。
画面をキャプチャーして、「アクセサリ」-「ペイント」にペーストしたりするような、画面が大きく変わるような操作を行うと、このような応答遅れが発生します。
このような遅れがある場合、プライムモーション社製ソフトウェア「MOTIWARE Manager(モウティーウェア マネジャー) 」のドクターモード(画面の左下の数字表示画面)の「タイマー割込み周期」で1ms周期を観測すると、Min 614.1μs、Max 1387.6μsのように1000μs±400μsのような大きなジッタになります。(なお、表示値は100ns単位です)
また、同じ画面のまんなか上に「Rtx Server」画面があります。この画面には1000μs±300μsを超えた異常周期値がIntPeriod = の後に表示されています。
「Graphics Controller」を「無効」にすれば、このような異常波形は発生しません。1ms割り込み周期のジッタも非常に小さくなります。
詳細は、昨日の
「インターフェイス社PCI-C13PR18(W)パソコンのリアルタイム性能」
の記事を参照願います。