モーターを回す

モータには、いろいろあるが、通常の用途は

・位置(角度)

・速度

・トルク

のどれかの目標値を与えて、それに追随させるというものである。簡単な「位置」目標値に追随させることを例にとって考える。この操作は、業界で「位置決め」と呼ばれている。

5 安いDC24V電源入力タイプの5相ステッピングモータを例として、モータを位置決めで回してみよう。まず、DC24V電源(3Aくらい)、モータ用ドライバ(アンプ)、位置決め用コントローラ(モーションコントローラ)を用意して、配線する。

・ドライバとDC24V間を配線する

5_2 ・ドライバとモータ間を配線する

・ドライバとモーションコントローラ間でCW+、CW-、CCW+、CCW-というパルス信号を配線する。「モーションおやじ」のモーションコントローラの信号名では、FP-、FP+、RP-、RP+と接続する。

後は、DC24V電源をオンして、モーションコントローラが入ったパソコンを立ち上げれば、ソフトウェア操作のみで、モータが回る。

写真は、オリエンタルモータ社のDC入力5相ステッピングモータとそのドライバです。

■ステッピングモータ制御の簡単なところ

1、電源をONすれば、励磁が始まっている(モータに通電している)ので簡単。サーボモータの場合、電源をONした後、サーボオンという信号をオンしないとモータの通電が始まらない。サーボオン信号の配線、制御が必要になる。

2、位置検出用ロータリーエンコーダのモータ・ドライバ間配線、ドライバ・モーションコントローラ間の配線が無いので簡単。

3、アラーム信号、アラームリセット信号が無いので簡単。