具体的なお客がいない時にあまりお金を使わない

大きな会社にいた技術者が起業すると具体的なお客がいないのに、要素開発でお金を使ってしまう。もともと技術が好きだから、その方向に走ってしまう。

看板や営業力や資金があった時の体験が残っていて、作れば、そこそこ売れると思っている。

ここは要注意。

・看板なし、営業力なし、信用なし

・資金なし。体力なし。

・在職中、付き合った商社は、購入ロットが大きくなり、付き合えない。小ロット対応商社をみつけるが、購入部品単価が高くなる。そのため、製品原価は高くなる。

小ロットの開発請負でスタートして、自社製品向けの要素技術開発をこつこつ行う形が良い。

別の良い方法もある。

元いた会社が対応しなかったお客の希望製品を作るために、独立する。

このときは、「お前が社内にいて、開発しろ」という引き留めをどのように円満に断るかが問題になる。