今回は、XP EmbeddedとRTXをインストールしたPCI拡張7スロットパソコンのリアルタイム性評価。
対象のパソコンは、これ。
ソフトウェアは
・Microsoft社 Windows XP Embedded SP2
・IntervalZero社 RTX 6.5.1 Runtime
・Prime Motion社 MOS Bench(モスベンチ)
IO用PCIカードは、以下の7枚。
1、128点OUT: CONTEC社 PO-128L(PCI)H
2、128点IN: CONTEC社 PI-128L(PCI)H
3、8軸パルス列モータ制御: Prime Motion 社 JOY-RT8S
4、COM2ch: CONTEC社 COM-2(PCI)H
5、8軸パルス列モータ制御: Prime Motion 社 JOY-RT8CR
6、12bitDA8ch: CONTEC社 DA12-8(PCI)
7、16bitAD16ch: CONTEC社 AD-16U(PCI)EH
MOS Bench(モスベンチ)上の「設定ファイル編集」ソフトで、すべてのカードを使用するように設定した。
CPU処理負荷は、
1、MOS Benchの中のリアルタイムインタープリタ(ユーザのIO制御プログラムを高速に翻訳実行するソフトウェア)で、
(1)1軸目、2軸目を動かす処理
(2)9軸目、10軸目を動かす処理
の2つのプロセスを実行している。
2、MOS Benchの中のデバッグ用実行行表示
(1)1軸目、2軸目を動かす処理
(2)9軸目、10軸目を動かす処理
ともに表示している。左上画面。
3、MOS Benchの中の標準出力コンソール
左中画面。
4、MOS Benchの中に入っている1msリアルタイム動作波形サンプリングソフト「アナライザ」
(1)1軸目、2軸目
(2)9軸目、10軸目
合計4軸分を表示している。右上画面。
5、MOS Benchの中に入っている「マネジャー」
1ms割り込み周期、1ms割り込み処理時間を評価している。右下画面。
6、タスクマネジャー
左下画面。
7、その他、USBメモリを差したり、抜いたり
■結果
(1)1ms割り込み周期 991.0usから1012.4us(1ms±13us)
(2)1ms割り込み処理時間 223.2usから277.3us(1msの約25%を使用)
リアルタイム性は十分あります。
ちなみにADカード機能を無効にすると、1ms割り込み処理時間は約75us(約8%)に激減します。理由は、16chのAD変換待ち時間が無くなるからです。