制御エンジニアも自分のキャリア設計をして、行動する

※この記事は2009年9月1日に書かれたものです。

今日は、「モーションおやじ」から、制御エンジニアに向けて、熱いエールです。

まず、とある自動化装置メーカの話から。

去年の秋から、2件しかテーマがない。

今年末には組織に関わる方向付けがでそう。

自動化設備の投資が減っていているので自動化装置メーカの淘汰は避けられない。

(中国、韓国では、すごい勢いで設備投資が復活していると聞くが)

すると、制御エンジニアも自分の身の振り方を考えなくてはならない。

「エンジニアにとっては、良いチャンスだ!」と心から思う。

こういうことでもないと、自分の経歴をどのようにしていくか、考える機会が持てない。その決めた方針に基づいて、自分の人生を刻々と選択していけば、未来は広がり、明るくなる。

会社に縛られるな!

「モーションおやじ」も自分のキャリアを考えるきっかけが若いころにあった。

それは、

ある年、昇給が決まって、4月から給料が数万円上がることになっていたのだが、会社側から「景気が悪くなって、大幅な赤字になるので、半年昇給を待ってくれ。昇進した人は、生活に余裕があるから、みんなのために我慢してくれ。」と突然言われた。

なるほど、「自分が懸命に努力しても、会社の都合で約束が反故され、それで済むことがあるのか」とわかった。

この事件が若いころで、よかった。

「モーションおやじ」は、さっそく、行動した。

・基本給だけで、生活ができて、十分な貯金ができるように、支出を大幅に見直した。

・自分の開発したい製品の要素技術を独学で勉強して、会社に開発企画を提案するようにした。自分で自分のエンジニアキャリアを設計し始めた。

会社に対して、精神的にも、経済的にも、自由になるには、どうするか?

エンジニアとして、売り手市場に立つためには、どうするか?

労働力として、売り急がないためには、どうするか?

まず考える時間を取る。

逃げないで考える。

何かを決めて、必ず、必ず、必ず、行動に移す。

天が、「いま行動しなさい!」と言っているのですよ。

ヒント

・まず、自分がどのような生き方をしたいか、考える。(死ぬ直前で、「精一杯生きることができなかった」と悔やむ自分を想像する。そのあと、では、何をして、死を迎えれば、納得できるのか、リストアップする。それに、優先順位を付ける)

・仕事、家族、お金、健康、地域、老後、それぞれについて、何か考えることがあると思う。

仕事に関して具体的に

・自分が技術的にワクワクする、自分の時間(休みの金曜日出勤とか)、お金(本代とか)を費やしても納得できることを掘り下げる、広げる。

・自部署がどうなると、会社経営陣として、望ましいか?会社の同僚、上司と議論してみる。

・自部署の製品、サービスが、なぜ売れていたか、技術的な部分の特徴を考えてみる。それをますます強くする、あるいは、側面から補完する技術は何か考える。

・「時間がないから」とか、「儲けに直結しないから」とか、保留になっていたテーマを洗い出す。

・隣の部署の製品、サービスに技術導入されているけれど、自部署では導入されていないことを考える。それを、自部署に導入したら、あるいは、自分が身につけて、他の会社で使えないか、考える。

・普段、「動けばいいや」と読み流しているコントローラやサーボアンプのマニュアルを詳しく読んでみる。面白そうな機能があったら、デモ機で確認してみる。

・同窓会に出て、先輩、後輩の状況、考えを聞いてみる。技術系の友達に会ってみる。恩師に会ってみる。

・強力だったユーザあるいはたくさん買っていた商社の営業マンに電話をして、状況を聞く。可能なら会ってみる。仕事以外で、一緒にご飯を食べながら、話ができればベスト。

・ハローワークに行って、あるいは、転職登録して、あるいは、ネットで転職市場の情報を得る。

・自動化装置業界から、地元で求人をしている他の業界の会社に行くためには、何が必要とされるのか。

・技術専門雑誌を買って、読んでみる。

・特許庁の電子図書館で、製品関連技術を検索して、参考になりそうな発明を詳しく読んでみる。

情報収集して、なりたい自分が決まったら、それに向けて、

・今年やる目標を書く。それを月単位の計画にほぐす。それを持ち歩く。

・毎週、月単位の計画、今年の目標を見て、今週やることを手帳に書く。

ここらへんのことは、自己啓発ビジネス書に書いてあるので、そちらを読んでください。

最後に

あなたの「能力の限界を決めているのは、自分の意識!」

あなたには、今、感じている何倍、何十倍の可能性があります。

自分に自信を持ってください。