ステッピングモータのメリット・デメリット

これは5相ステッピングモータ。等価的に5個のコイルが内蔵されている。

ロータリーエンコーダ等の角度検出器はついていない。角度を知る必要がないからだ。

アナログ時計の針の駆動もステッピングモータの仲間だ。
永久磁石(マグネット)とコイルを巻いた電磁石の吸引力で動作する。
1つステップを送るときは、次のコイルに通電する。
シャフトに固着している永久磁石が、次に通電したコイルの電磁石に引っ張られ、シャフトが1ステップ回転する。

ステッピングモータのメリット:

  • 安い
  • 駆動回路が簡単
  • 角度検出器不要。その分、小型。
  • 整定した後の振動がない。カメラで撮影する応用には、適する。

ステッピングモータのデメリット

  • 追従性が悪い。高速に回転させようとすると追従しない。「脱調する」
  • 振動が大きい。基本的にステップで動作させる構造なので。
  • 消費電流が大きい。モータが熱くなる。負荷が無くても駆動電流が流れている。

これらを改善した製品もあるが、その分、高くなる。
サーボモータを含め、いろいろなモータ、駆動回路があるので、価格と必要な性能のトレードオフで決めてね。