電話級アマチュア無線技士

アマチュア無線の免許を取りたくなった。当時は、電話級、電信級、2級、1級があって、初心者は電話級だ。講習会は無くて、長野市の蔵春閣というところで、いきなり試験。それで、お小遣いをためて、通信教育に入って模擬問題集を入手した。技術と法規を丸覚えした。

試験は、平日。1時間目と2時間目の授業を受けた後、3時間くらいかけて、一人で長野市の蔵春閣というところへ電車を乗り継いで行って試験を受けた。1発合格。中学2年生の時。コールサインはJAφVPQとなった。(この権利は流してしまった)

問題は、無線機。これがめちゃめちゃ高い。トリオ(現ケンウッド)に就職した例のいとこにトリオの中古無線機を探してもらった。TS311という短波帯の入門機で確か68,000円だった。それでも当時としては、かなり高額の出費だった。これは「モーションおやじ」の本物の親父に買ってもらった。「期末テストでいい点を取るから」という条件だったと思うが、取れたか、覚えていない。無線の試験に受かってから開局するまで時間がかかったから、テストの点数はかなり苦労したのだろう。

中学3年生の文化祭で、理科クラブ長だった「モーションおやじ」は、アマチュア無線公開をした。体育館の屋根に上るはしごと別棟の2階の教室の間にダイポールアンテナを張って、21MHzで石垣島と交信できた。