「モーションおやじ」も大掃除をしている。壊れた3.5インチのハードディスクを棚に置いてあった。すぐ捨てれば良いのだが、また分解してしまった。1999年製造の8Gバイト品。
さらに、ブログを書いているとなかなか掃除は進まない。
さて、ハードディスクには、2個のモータが入っている。 ディスクを載せて、一方向に一定速度に回転するスピンドルモータとディスクにデータを磁気信号として、書いたり、読んだりする磁気ヘッドを扇形に揺動するボイスコイルモータの2つ。2自由度。
θ: スピンドルモータによる制御
r: ボイスコイルモータによる制御
磁気信号が記録されるディスク(2枚)を取ってみる。
真ん中の丸いスピンドルモータは、ハードディスクドライブのアルミフレームに取り付けられて、簡単に分解できない。
アルミフレームの反対側から、モータコイルの巻線端子が出て、接触ばねに半田づけされている。3相のコイルとその真ん中の接続点(中性点)の4本が出ている。
この接触ばねは、この上にネジ止めされるプリント基板(以下の写真)と接触する。
ハードディスクのモータは、ディスクを回すために、シャフトが固定されていて、モータの外側が回転する。これを「アウターロータ」のモータという。産業用のサーボモータは、外側が機械に固定されて動かないで、内側のシャフトが回る。これは「インナーロータ」のモータという。
「インナーロータ」のほうが、ロータイナーシャが少ないので、加速、減速を高速に繰り返す産業用途に向いている。逆に「アウターロータ」はロータイナーシャが大きいので、低速度リップル性能を要求される一定速度回転の用途に向いている。
サラリーマンしていた頃、隣の部署で、ハードディスクのモータを開発していたので、久々にスピンドルモータを見た。なつかしい。
ボイスコイルモータについては、別の記事で。