磁気ヘッドに対して、回転中心があり、その反対側にボイスコイルモータがある。
なぜ「ボイス(音声)コイルモータ」なのか、というと、もともとスピーカの中に使われていた音を発生させる仕組みを応用しているからである。
これがボイスコイル。
銅線をきれいに巻いて、コイルを作り、アルミ製のスイングアームに接着してある。
かまぼこみたいな扇型のすごい強力磁石に挟まれている。上の写真は、片側の磁石の上にボイスコイルが載っているが、下の写真のように、両側に磁石がある。
このすきまのなかで、ボイスコイルが左右に移動する。普通のモータと異なり、回転しない。
最近、産業用でも高速高精度の目的でリニアモータが使われるようになったが、同じ原理である。ハードディスクのヘッドは、高速高精度位置決めが、昔から必要とされていたので、技術が進んでいる。
向かい合った磁石を開いたのが以下の写真。2つを近づけると、バチッとくっついてしまう。
専用のリニアスケール(位置検出器)はない。データ情報とともにディスク上の磁気情報に埋め込まれた位置情報をフィードバックデータとして使用している。